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「学び」と「実践」を通じた人材育成

宗教学専攻

駒沢宗教学研究会に参加しました

 

 3月28日(木)、駒澤大学にて毎年恒例の駒沢宗教学研究会・関東地区修士論文発表会が行われました。大正大学からは、指導教官である村上興匡先生司会のもとに本年度修士論文を提出された横山福寿さんが登壇し、発表しました。大正大学からは他に寺田喜朗先生と星野が参加しました。

                                                

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発表者の横山福寿さん

 横山さんの修士論文は、関東地域の代表的な巡礼である「板東三十三観音巡礼」について、参詣者たちに募った1000通をこえるアンケートを分析したものです。横山さんのアンケートは非常に充実したものだっただけに、20分という発表時間の都合上かいつまんでの紹介となってしまいましたが、10分の質疑応答も難なくこなして、無事に発表を終えました。

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質問を受ける横山さん

 他の6大学(神奈川大学、慶應義塾大学、國學院大學、駒沢大学、筑波大学、東京大学)からも1人ずつ発表者が登壇し、自分の修論について発表しました。それぞれの内容としては、スピリチュアリティとしてアメリカのエコロジー運動を捉える試み、中部地方・近畿地方の民間信仰の特徴とその多様性、近代日本における祖先祭祀論、既成仏教と民間信仰の交渉の現代的な展開、新宗教における新たな教義構築過程についてなど、分野的には多岐にわたっていました。しかしいずれも興味深い発表で、新しい発見に満ちていました。

 

 その後場所を移して懇親会が開かれました。懇親会も和やかに雰囲気の中で行われ、多くの先生方が、各大学特色を生かしつつ互いに切磋琢磨し、その上で交友を深めていこうと言われていたのが印象的でした。新しい発表を聞いて知的興奮が得られるのとともに、学界に長くいる先生方の含蓄ある話が聞けるのも、この発表会の素晴らしいところであると個人的には思っております。

(文責:星野 壮)

 

(この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

大正大学宗教学会HP http://www.taisho-shukyogakkai.net/

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