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宗教学専攻

駒沢宗教学研究会に参加しました

 3月26日(水)に、駒沢大学にて第172回駒沢宗教学研究会・関東地区修士論文発表会が行われました。本学からは、2012年度に修士論文を提出された魚尾和瑛さん(博士後期課程1年)が発表しました。

 魚尾さんの修士論文は、1958年に発生した狩野川台風を事例とし、災害時における僧侶と儀礼の機能を論じたものでした。今回の発表は、その修士論文で得た知見を、魚尾さんが博士後期課程でおこなっている、東日本大震災後における福島県いわき市の宗教者・教団の支援活動調査に関する見解と照らし合わせた上で、宗教者・教団の活動の変遷の類型化と考察を試みる、という内容でした。

 フロアからは、提示された類型を他の事例に当てはめるとどうなるのか、果たしてそれが教団の支援活動に関するモデルになるのかという質問等があがりました。

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 発表する魚尾さん

 また同研究会には、他の3大学(東京大学、神奈川大学、駒沢大学)からも発表がありました。それぞれの発表タイトルは、「近代ドイツにおけるユダヤ人のアイデンティティをめぐる問題」「チベット仏教寺院における伝統と革新―内モンゴル「大召寺のチャム儀礼」を事例として―」「江戸の閻魔信仰における一考察」というもので、バラエティ豊かでした。

 いずれの発表も非常に興味深く、学ぶことがたくさんありました。修士課程の2年間という限られた時間のなか、発表者の方々が行った作業や努力が伝わってきた発表でした。私もこの春から大学院に進学するのですが、院生の研究とはどのようなものか、とても勉強になりました。

(文責・高田彩)

 (この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

大正大学宗教学会HP http://www.taisho-shukyogakkai.net/

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