学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

宗教学専攻

「宗教文化の授業研究」研究会に参加しました

 4月 13日(日)大正大学2号館233教室にて、「宗教と社会」学会の一プロジェクトである「宗教文化の授業研究」の研究会が開催されました。今回の研究会のテーマは、「日本の宗教を海外の大学で教える際の授業の組み立て方と方法」というもので、宗教学研究室からは、発表者の弓山達也先生のほか、寺田喜朗先生、齋藤知明先生、高田彩が参加しました。

 研究会では、北海道大学の櫻井義秀先生による香港中文大学大学院の修士課程での授業経験についての報告と、弓山先生によるハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学での授業経験についての報告がおこなわれました。

櫻井先生.jpg弓山先生.jpg

発表された櫻井先生と弓山先生

 両先生の発表を受けて、海外で日本の宗教を伝える際に的確な資料が少ないことや、授業の形式が学生の理解を深める上で有効であったのか、扱った題材が日本の宗教を理解してもらうのに一般的なものだったのかなど、議論がなされました。

 香港は住宅事情が日本より厳しく、ペットを飼うことが難しいという背景があるため、香港の学生が日本のペット葬に興味を示したという櫻井先生の報告や、ハンガリーの学生が日本映画を見て、日本人の宗教観や死生観を考えるという授業で、ステレオタイプ的な日本理解から、議論を深めるうちにだんだんと自分たちなりの理解に変化したという弓山先生の報告が興味深かったです。いずれも、それぞれの国の背景や社会的関心の違いから生まれる問題であり、海外と日本の宗教理解を深める上で重要な視点になると思いました。

 

(文責・高田彩)

 (この記事は、大正大学宗教学会のホームページの内容を掲載しております)

大正大学宗教学会HP http://www.taisho-shukyogakkai.net/

GO TOP