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宗教学専攻

【宗教学専攻】第92回日本社会学会大会に参加しました


 2019年10月5日(土)、6日(日)、東京女子大学にて第92回日本社会学会大会が開催されました。
 本研究室からは、博士後期課程の大場(筆者)が、地域社会・地域問題(3)部会において「新生活運動と「冠婚葬祭の改善」―山形県における展開―」というタイトルの研究発表を行いました。

 新生活運動とは、1955(昭和30)年に鳩山一郎内閣の提唱により全国的に取り組まれた運動です。衣食住の改善やムダの排除、社会儀礼の簡素化といった実践を通し、日常生活を物心両面にわたって向上させようとしました。
 筆者は、この新生活運動が冠婚葬祭にどのような影響を与え、どのような変容をもたらしたのか、山形県を事例に検討しました。



 今回の発表では、運動の前期とされている昭和20~30年代における関連資料(山形県新生活運動推進協議会の記録、県社会教育誌、県婦人連盟史、県公民館史、県史、各市町村史および広報誌など)から、山形県における運動の展開メカニズムを析出し、冠婚葬祭との関連を考察しました。
 今後は、地域特性や歴史社会状況も踏まえて分析を進めていきたいと思っています。


 日本社会学会は、日本宗教学会や「宗教と社会」学会に比べて規模が大きく、研究分野も多岐にわたるため、必ずしも本研究室全員が参加するものではありません。しかし、宗教に関わる研究発表は毎年複数行われています。
 本研究室では、社会学会のほか、文化人類学会や民俗学会など、院生各自のテーマに合わせた学会への積極的な参加・発表を推奨しています。

                                     (文責:大場あや)
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