学部・大学院FACULTY TAISHO
宗教学専攻
【宗教学専攻】星川啓慈先生の論文・著書紹介
今回は、星川啓慈先生(大正大学宗教学会理事)の論文・著書の情報をご紹介します。
(1)M. シュタウディグル氏(ウィーン大学)との共著による英文論文“A Schutzian Analysis of Prayer with Perspectives from Linguistic Philosophy”のダウンロード数が世界で5,000を超えました。
本論文は、『ヒューマン・スタディーズ』誌(40巻4号、2017年)で組まれた特集「アルフレッド・シュッツと宗教」に寄稿されたものです。インターネット上で全文公開されていますので、どなたでも下記URLよりお読みいただけます。
https://link.springer.com/article/10.1007/s10746-015-9377-x
■Hoshikawa & M. Staudigl, “A Schutzian Analysis of Prayer with Perspectives from Linguistic Philosophy,” Human Studies, Volume 40, issue 4, pages 543–563 (2017).なお、本特集は、星川先生が翻訳され、明石書店より『シュッツと宗教現象学――宗教と日常生活世界とのかかわりの探究――』として刊行されています(2021年)。2023年2月には、電子書籍版も刊行されています。筆者(大場)による本訳書の書評が、本学会の会誌『宗教学年報』第36輯(3月末刊行予定)にも掲載されていますので、あわせてご紹介いたします。
(2)星川先生が監修された『図解 眠れなくなるほど面白い 世界の宗教』(2020年、日本文芸社)が、刊行から2年半ですでに第4刷が出ました。
キリスト教、イスラム教、仏教の世界3大宗教を中心に、神道、ヒンドゥー教、ユダヤ教、シーク教、儒教、道教、ジャイナ教、ゾロアスター教、バハーイ教、新宗教など、世界の宗教がイラストを交えて分かりやすく解説されています。宗教学を学ぶ人だけでなく、グローバル化が進む現代社会を生きる私たちにとって多様な宗教のあり方を知ることはますます重要になってきています。Amazonのページでは「試し読み」もできますので、関心のある方はぜひご覧ください。
なお、本書もすでに電子書籍版が刊行されています。
(3)星川先生が1989年に訳された、アラン・キートリー著『ウィトゲンシュタイン・文法・神』(法蔵館)、および1990年に出版された著書『宗教者ウィトゲンシュタイン』(法蔵館)が、法蔵館文庫より文庫版・電子書籍版としてそれぞれ刊行されています。
本書については、以前、大学院比較文化専攻のブログでも紹介されています。
記事はこちら。「星川啓慈教授の新刊案内:A・キートリー『ウィトゲンシュタイン・文法・神』の翻訳(文庫版)」
(文責:大場あや)