学部・大学院FACULTY TAISHO
宗教学専攻
「宗教と社会」学会第32回学術大会に参加しました
令和6年6月15日(土)、16日(日)に「宗教と社会」学会第32回学術大会が國学院大学渋谷キャンパスにて開催されました。
今大会では、3つのテーマセッションと26の個人発表が行われ、本研究室からは院生1名、修了生3名が発表をしました。発表内容は以下の通りです。
【15日】
髙橋秀慧先生が「過疎地寺院における宗教文化資源の保存と継承―城端別院善徳寺の取り組みを事例として―」と題して、寺院が所蔵する古文書のデジタル化・全文翻刻に取り組んでいるNPOの活動を事例として紹介し、寺院史料の保存・継承・公開と地域振興の問題について考察されました。
【16日】
大学院博士後期課程在学中の小前ひろみさんは「排日期キリスト者達のアメリカ体験と帰国後の行動―「ストージ会」メンバーのライフコース分析より―」と題して、1933年に東京で結成された「ストージ会」というグループの、アメリカ経験のあるプロテスタント信徒のライフコースを研究し、今回はそのメンバーの中から文化面に貢献した3事例を中心に発表をしました。
髙田彩先生と大場あや先生は、2日目午後のテーマセッション「人の移動と葬送文化の継承・再編―三宅島の葬儀の担い手と芸能の伝承者に着目して―」に登壇されました。本セッションは、三宅島の神着地区における葬送文化の変容について、葬儀と芸能の両側面からアプローチした共同研究の報告です。
大場先生は、第1報告「三宅島のシンルイと葬儀―“神仏協働”の互助関係―」というタイトルのもと、神着において神道か仏教か問わず葬儀を支えてきたシンルイ関係の特質を6つの事例から考察されました。
髙田先生は、第4報告「おがみ・はらいから祭礼・芸能へ―神教歌を中心として―」と題して、神葬祭や神事・祭の際に歌われてきた神教歌とその担い手集団について、実践内容や解釈の変化を報告されました。
なお、今回の大会プログラムと要旨集は、以下より閲覧できます。関心のある方はぜひご覧ください。
個人発表趣意書
https://jasrs2024.blogspot.com/2024/04/blog-post_28.html
テーマセッション趣意書
https://jasrs2024.blogspot.com/2024/04/blog-post_17.html
(文責:芳賀徳仁)