学部・大学院

DEPARTMENT

臨床心理学科

ディプロマ・ポリシー(DP)

臨床心理学科は、大学が掲げている教育ビジョン「4つの人となる」を、生涯を通じて体得していこうとする学生を育成するために、臨床心理学科の教育課程を修了し、以下の資質・能力を備えた学生に学位を授与します。

知識・技能
  • 臨床心理学の諸理論を広く学び、その基本と本質を理解している。→「物事の本質を見極める力」
  • 臨床心理学の技法や基本的な研究方法を身に付け、これを実社会の課題分析や解決に生かすことができる。→「自分事として問いを立てる力」「根拠にもとづいて思考する力」
思考・判断・表現
  • 客観的根拠を大切にする科学的視点と共感をもって他者の体験や思いを理解する臨床的視点に基づき、自他理解を深めたり、課題解決への道筋を探究したりすることができる。→「他者に共感する力」「自分自身を理解する力」
  • 偏らない視野をもち、多様な意見を踏まえながら、自らの問題意識とその答えの探究方法を、論理的に順序立てて導き出すことができる。→「自分事として問いを立てる力」「自らの主張を吟味し、ふりかえる力」
  • 専門知識を理論的基盤とし、自らの意見やその論拠および考察を自分の言葉で表現することができる。→「自分らしい方法で表現する力」
  • 知識集約型社会を見据えて、自らの専門分野の学問領域と他の学問領域を統合的に学び、多面的・重層的な思考をすることで、複雑で多様な現代社会の課題に応えることができる。→「自分事として問いを立てる力」「自らの主張を吟味し、ふりかえる力」
関心・意欲・態度
  • 互いの個性や多様な生き方を尊重する開かれた態度をもち、自身を省察しながら、新たな価値と可能性を拓く姿勢を有している。→「多様性を尊重する力」「新たな価値を創造する力」
  • 臨床心理学の知識と技術をいかし、社会を構成する一員として責任ある対話と協働を継続することができる。→「他者と対話し、協働する力」

カリキュラム・ポリシー(CP)

臨床心理学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下のカリキュラムを編成します。

教育内容
  • 心理学の諸分野及び臨床心理学の概論的な知識と心理支援の基礎知識を学ぶため、「基礎部門」の科目を設定する。
  • 質・量の両側面から研究を遂行できるようになるために、科学的視点と研究論文の書き方を学ぶ「調査・研究法部門」の科目を設定する。
  • 特定のテーマについて専門文献を精読し、個人発表やグループ発表、討論を中心に主体的・相互的に学びを深めていく「ゼミナール部門」の科目を設定する。
  • 現場における心理支援について実践的に学ぶために「演習・実習部門」の科目を設定する。
  • 心理学の諸分野及び臨床心理学の各専門領域の知識をさらに深く学ぶために「関連領域部門」の科目を設定する。
  • 心理専門職に求められる心理支援の技法や知識をさらに深く学ぶため、「応用部門」を設定する。
  • 公認心理師国家試験の受験資格を得るために大学で修めることが必要な指定科目を軸として、関連法規を学ぶ科目や演習・実習形式の実践的な科目を揃えた「心理専門職養成プログラム」を設ける。心理専門職に必要な臨床力を鍛えるプログラムであり、プログラム履修希望者に対しては3年進級時に選抜を行うものとする。学外実習80時間以上を通して、心理支援の現場を経験するプログラムとなる。
  • 生涯の生き方を自らデザインし、マネジメントする新しい発想力を鍛えるための「ライフキャリア・マネジメント・プログラム」を設ける。臨床心理学の知見は、困難に直面する人を支援するためばかりでなく、幅広い人々がより豊かで健康な人生を歩むための知恵を多く含んでいる。人生100年時代といわれる今日、多様性に満ちた現代人の一生を、誰もが直面する課題であるライフキャリア(生涯を通じた生き方)という視点でとらえ、実社会の中で多くの人と助け合い、社会に貢献することのできる人間力を身につける。
  • 以上の教育を通じ、臨床心理学部で学ぶことにより、アカデミック・スキルとクリティカル・シンキングを修得するだけでなく、科学者・実践者モデルの視点に立ち、課題解決に向けて他者と積極的に協働する姿勢や、責任ある社会人として行動する倫理的態度を身につけることを目指す。
教育・学修方法
  • 基礎ゼミナールと専門ゼミナールでは、特定のテーマについての文献を精読し、個人発表やグループ発表をおこなう。また、発表後の討論では、他者との対話を通して、自らの主張や学修成果を振り返り、テーマに関する新たな価値や発見を見出せるような問いを立てる。専門ゼミナール3・4年生合同で行い、2年間を通して卒業論文・卒業研究に取り組む。ゼミの担当教員は学生の担任として、各自の学習状況と進捗をきめ細かく把握し、個別に必要なサポートを提供する。
  • 基礎知識を学ぶ講義形式の科目では、通常の対面型の講義に加えて、少グループに分かれるディスカッションを積極的に行っていく。また、繰り返し視聴できるオンデマンド授業を取り入れることで、多様な教育方法によって、基礎知識の習得を促進する。さらに授業後にリアクションフォームを配布することで、教員と学生との対話を促す双方向型の授業を行う。
  • 本学における臨床心理教育の伝統と強みを活かし、演習・実習形式による体験型の授業を多く実施する。具体的には、心理検査や傾聴技法を実体験しながら習得する科目、心理学実験や調査から得られたデータを質的・量的に分析する科目、臨床現場に出向き対象者と関わる学外実習の科目などを設定し、より実践的な技能、判断、倫理観の習得を目指す教育を行う。
評価
  • 4年間の学習の総括として卒業論文・卒業研究に取り組み、その成果については主査・副査を中心とする口頭試問によって評価する。また、学生自身によるルーブリック評価も実施する。
  • 講義科目においては、期末テストだけでなく、小テストや小レポートの活用により複数の基準を用いて知識の習得状況や学習成果を総合的に評価する。
  • 学外実習の評価については、毎回提出される実習活動記録の内容、実習先の実習指導講師の評価、実習報告会での報告内容を含めて総合的に評価する。また、学生自身によるルーブリック評価も実施する。
  • カリキュラムアセスメント及びカリキュラム改善のため、学生や実習先の実習指導講師にアンケート調査を実施し、教育内容や教育方法の改善に取り組む。

アドミッション・ポリシー(AP)

臨床心理学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)に示した資質・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、以下の資質・能力を備えた学生を求めます。

知識・技能
  • 臨床心理学部の教育内容を理解するために必要となる高等学校卒業相当の知識・技能を修得しており、高等教育を受けることができる学力が備わっている。
  • 高等学校での学習や諸活動において課題や困難に向き合い、解決のための試行錯誤を通して得た経験を有している。
思考・判断・表現
  • 高等学校までに得た知識・経験を臨床心理学部の学びに結びつけて説明することができる。
  • 自身の興味関心について、自らの視点と言葉で順序立てて説明することができる。
関心・意欲・態度
  • 新たな知識や他者の意見に触れることに喜びを感じることができる。
  • 価値の多様性に触れたとき、自らの意見を見直す開かれた姿勢を持っている。
  • 社会の様々な事象を自らの問題として捉え、他者と協力して積極的に課題解決する意欲を持っている。
GO TOP