教育内容 |
- ①心理学の諸分野及び臨床心理学の概論的な知識と心理支援の基礎知識を学ぶため、「基礎部門」の科目を設定する。
- ②質・量の両側面から研究を遂行できるようになるために、科学的視点と研究論文の書き方を学ぶ「調査・研究法部門」の科目を設定する。
- ③特定のテーマについて専門文献を精読し、個人発表やグループ発表、討論を中心に主体的・相互的に学びを深めていく「ゼミナール部門」の科目を設定する。
- ④現場における心理支援について実践的に学ぶために「演習・実習部門」の科目を設定する。
- ⑤心理学の諸分野及び臨床心理学の各専門領域の知識をさらに深く学ぶために「関連領域部門」の科目を設定する。
- ⑥心理専門職に求められる心理支援の技法や知識をさらに深く学ぶため、「応用部門」を設定する。
- ⑦公認心理師国家試験の受験資格を得るために大学で修めることが必要な指定科目を軸として、関連法規を学ぶ科目や演習・実習形式の実践的な科目を揃えた「心理専門職養成プログラム」を設ける。心理専門職に必要な臨床力を鍛えるプログラムであり、プログラム履修希望者に対しては3年進級時に選抜を行うものとする。学外実習80時間以上を通して、心理支援の現場を経験するプログラムとなる。
- ⑧生涯の生き方を自らデザインし、マネジメントする新しい発想力を鍛えるための「ライフキャリア・マネジメント・プログラム」を設ける。臨床心理学の知見は、困難に直面する人を支援するためばかりでなく、幅広い人々がより豊かで健康な人生を歩むための知恵を多く含んでいる。人生100年時代といわれる今日、多様性に満ちた現代人の一生を、誰もが直面する課題であるライフキャリア(生涯を通じた生き方)という視点でとらえ、実社会の中で多くの人と助け合い、社会に貢献することのできる人間力を身につける。
- ⑨以上の教育を通じ、臨床心理学部で学ぶことにより、アカデミック・スキルとクリティカル・シンキングを修得するだけでなく、科学者・実践者モデルの視点に立ち、課題解決に向けて他者と積極的に協働する姿勢や、責任ある社会人として行動する倫理的態度を身につけることを目指す。
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教育方法 |
- ①基礎ゼミナールと専門ゼミナールは、少人数で特定のテーマについて専門文献を精読し、個人発表やグループ発表、討論を中心として主体的・相互的に学びを深める形式で行う。専門ゼミナールは3・4年生合同で行い、2年間をかけて卒業論文・卒業研究に取り組む。各自の学習状況について教員がきめ細かく把握する観点から、ゼミ担当教員が担任となって個別に必要なサポートを提供する。
- ②基礎知識を学ぶ講義形式の科目では、講義内容を確実に習得するために、繰り返し視聴できるオンデマンド動画やリアクションフォームの活用などを通じて、講義内容に学生の質問を反映させながら双方向型に近い授業を行う。
- ③本学における臨床心理教育の伝統と強みを活かし、演習・実習形式による体験型の授業を多く実施する。心理検査や傾聴技法を体験しながら習得する科目、心理学実験や心理調査の結果を分析するために統計ソフトを操作する科目、学外で長期間にわたって実習する科目などを設定し、より実践的な技能、判断、倫理観などの深い理解を目指す。反転授業やグループ作業なども数多く取り入れ、学生相互の主体的な学びを促進する。なお、講義形式の科目でも、頻繁にグループ・ディスカッションを行う。
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評価 |
- ①4年間の学習の総括として卒業論文・卒業研究に取り組み、その成果については主査・副査を中心とする口頭試問によって評価する。また、学生自身によるルーブリック評価も実施する。
- ②講義科目においては、期末テストだけでなく、小テストや小レポートの活用により複数の基準を用いて知識の習得状況や学習成果を総合的に評価する。
- ③学外実習の評価については、毎回提出される実習活動記録の内容、実習先の実習指導講師の評価、実習報告会での報告内容を含めて総合的に評価する。また、学生自身によるルーブリック評価も実施する。
- ④カリキュラムアセスメント及びカリキュラム改善のため、学生や実習先の実習指導講師にアンケート調査を実施し、教育内容や教育方法の改善に取り組む。
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