学部・大学院FACULTY TAISHO
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仏教学コース
【天台学研究室だより】仏陀会ならびに山家会の報告
大正大学では毎年6月のはじめに仏陀会を開き、釈尊のご威徳を慶讃するとともに、大学関係物故者を追悼する法要を行っています。
今年の仏陀会は6月1日に開催され、天台学研究室の教員・研究者等、20人の出仕によって「光明供錫杖法要」が厳かに営まれました。
光明供錫杖法要とは、導師が中央の密壇において密教の光明真言供養法をおこない、かたわらの僧衆がその修法を助けるために「九条錫杖」という声明曲を唱えるもので、施餓鬼会や葬儀によく用いられます。
さて今年の仏陀会では、東日本大震災によって犠牲となった方々の慰霊の意味も法要に込められました。この法要においてささげられた多くの方々の祈りが被災地に届くことを願うばかりです。
また当日は午後6時より台友会主催の山家会が行われました。山家会とは、伝教大師最澄のご命日(6月4日)にちなんだ天台宗の行事です。台友会は毎年6月のはじめに山家会を開き、伝教大師のご恩に感謝するために「伝教大師和讃」を教職員・学生等でお唱えしています。
今年は法要終了後にボランティア報告会を実施しました。震災後に何らかの形でボランティアにかかわった学生三組によって熱のこもった発表がなされました。被災地での復旧支援活動、東京での義捐金托鉢、いずれも学生はいくらかの課題をそこに見出しておりました。今後のボランティア活動のためにも有益な報告会になったのではないかと感じております。
報告会終了後には台友会新入生歓迎会が開かれました。今年の新入生は非常に元気がよく、とてもにぎやかで和やかな会となったことを報告いたします。