学部・大学院FACULTY TAISHO
国際文化コース
社会が求めるコミュニケーション力を培うためのチュートリアル――8月22日のコース別セミナー＆模擬授業＆ＡＯ入試相談会
8月21日（土曜日）、22日（日曜日）とオープンキャパスが開催されます。
前回21日のご案内をいたしました。
今回は22日のコース別セミナー、模擬授業ならびにＡＯ入試に向けての個別相談のお知らせです。
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文化に関心を持ち、カルチュラルスタディーズコースの説明を大学案内やホームページで読んでくださった方は、「チュートリアル方式」ということばでカリキュラムが説明されていることにお気づきのことと思います。「チュートリアル」というのは耳慣れない表現であるかもしれません。
22日のコース別セミナー（10：00～）は、このチュートリアル方式を中心にコースの説明をします。大学のまなびの目的は知識の獲得だけではありません。カルチュラルスタディーズコースは大きな到達目標の一つとして、「コミュニケーション力」を掲げています。社会でもコミュニケーション力の重要性がさかんに議論されていますが、コミュニケーション力とはどのような力なのでしょう。
最近話題の本に、長いタイトルですが、岩崎夏海の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』があります。企業経営の指南書『マネジメント』が「おじさん」のイコンなら、いわばその対極にいるのがミニスカートの女子高生、みごとなタイトルですね。
そのもとになっているＰ．Ｆ．ドラッカーの『マネジメント：基本と原則』（ダイヤモンド社）はコミュニケーションについて次のように述べています。
①コミュニケーションは知覚である。
②コミュニケーションは期待である。
③コミュニケーションは要求である。
④コミュニケーションは情報ではない。
とすると、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』という本の着想そのものがドラッカーの理論の実践なのですね。経営理論の専門家やビジネスマンにしかわからない表現ではなくて、女子高生や一般読者にも共感を持って理解できることばに書き換えて、『マネジメント』をずっと広いコミュニケーションの場に放り込んでいるのです。
いま社会で必要とされているコミュニケーション力は、人づきあいのよさ、社交性で補えるようなものではないとドラッカーは説いています。自分の考えを、相手の理解できることばで、相手の期待に応えながら、相手に受け入れてもらえるように伝え、その結果として相手の態度や認識に変化をもたらす力のことです。
一朝一夕に身に付く力ではないことは自明ですが、大学の4年間で、この力の基礎をつくる、これがカルチュラルスタディーズコースの目標です。そのために、チュートリアル方式があります。文化を研究し、テーマを見つけ、自分のアイディア、考察のプロセス、ひらめきを、「相手の心にコツ―ンと当たる」ことばとロジックに変換する力を培うためのチュートリアル方式です。コース別セミナーでは、カルチュラルスタディーズコースのさまざまな取り組みについて説明します。
模擬授業（11：20～）は「在学生と訪ねる『星の王子さま』の世界」と題して、チュートリアル方式の実践と成果をご披露したいと計画しています。『星の王子さま』はフランスを代表する作品であるとともに、世界中の人が知っているファンタジー。近年の児童文学ブームのずっと以前から、子どもだけではなくむしろ大人に愛読されてきた作品です。導入的な授業のあとに、『星の王子さま』を研究テーマとして考察を重ねてきた上級生が、模擬授業を聴講してくださる高校生やご父母の方たちに、自分の見解をプレゼンテーションします。限られた時間ですが、学生のチャレンジをぜひ応援してください。
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さて、8月も下旬にさしかかりました。もうすぐ9月、高校生はまもなく学校再開ですね。3年生の方たちは進路決定の最終段階になることと思います。志望校とともに、受験の方式も選ばなければなりませんね。
大正大学は大きく分けて、ＡＯ入試、公募制推薦、一般入試、センター試験入試があります。そのなかで一番早く志願の時期がくるのがＡＯ入試です。8月22日の午後は大学全体のＡＯ入試フォーラムが企画されています。すでにカルチュラルスタディーズコースを第一志望と決めている受験生は、ぜひこのＡＯフォーラムに参加して、ＡＯ入試のねらいと仕組みの説明をお聞きください。
全体の説明が終わったあと、会場を移してカルチュラルスタディーズコースのＡＯ入試受験生にたいする期待を説明いたします。一次選考のコース別課題のねらい、二次選考における講義テストと面接のねらいもご説明します。その後、個別相談の時間を設けていますので、疑問点があればお尋ねください。カルチュラルスタディーズコースの在学生も受験生の質問にお答えします。実際にどのような大学生活を学生が過ごしているのか、ぜひいろいろとご質問ください。ご来場をお待ちしています。