学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

人間科学科

授業紹介03:学びの基礎技法A-1(谷田クラス)

大学の学びには、学科の専門的内容を学ぶ専門科目(大正大学ではⅡ類と呼びます)に加え、幅広い教養を得ることを目指した教養科目(Ⅰ類科目)を含みます。
大正大学では初年次の学生に向けた教養科目として「学びの基礎技法A-1」が開講されています。今年度は、学内の部署にインタビューを行い、発表するという授業内容が企画されており、その発表会の運用については、学科・コースの特色が表れます。授業の概要や骨組みは全学共通ですが、今回の発表会は、人間科学科らしい発表会となっていますので、人間科学科の学びの紹介としては異色ですが、ポスター発表会についてご紹介します。
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人間科学科の学びにおいて、インタビューは社会調査法の重要な研究方法のひとつです。社会調査士という資格を取得するための講義や演習において、基礎から専門的にインタビューの方法を学んでいきます。
今回の学びの基礎技法の授業においては、インタビューを実施する中で、メールの書き方やアポの取り方等、今後の大学生活の学びに欠かせない事項を学んでいきました。

今回の課題は、学内の部署についてグループでインタビューを行い、その内容をまとめて発表することです。人間科学科では、これに加え、自分たちのグループ紹介と、大学・学科の良さを紹介という3つの内容をポスターにまとめて、発表することとしました。このポスター発表に向け、グループごとで準備をし、その内容を他の人に伝えるというプレゼンテーションの方法を学びました。
ポスター発表は、心理学の発表会でもよく用いられる方式です。大きなサイズの用紙に、発表する内容をまとめ、聴講してくれた人にその内容を伝えます。直接相手に内容を伝えていくプレゼンテーションの一つです。グループメンバーそれぞれが一人で発表する担当時間を設け、全員が発表する経験を重ねました。

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今日の授業では、ポスター発表会を実施しました。この日に向けて、各チームでポスターを制作しましたが、表現方うまさ、センスの良さ等、私が驚愕するポスターも数多くありました。
授業の最後に、みんなで各1票投票して、最優秀ポスター賞とベストプレゼンテーション賞を決めました。

最優秀ポスター賞たにたにマリリン・モンロー19票)
最優秀発表はダントツの投票数で決まりました。インタビューの内容を簡素にまとめ、口頭で補足しながら「総務課」を紹介していました。部署の紹介のうち、一番難しいと私が思っていたのが実は総務部。多岐にわたる仕事を「なんでも屋」と表現したところにセンスを感じました。また、自分たちの紹介を幼少期の写真を用いて、ひらがなでまとめるといったところもセンスを感じました。1年生とは思えないポスターでしたよ。おめでとうございます。
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優秀ポスター賞:サムギョプサル(6票)
第2位となるポスター賞はサムギョプサル。簡素に教務部をまとめ、売店の三大丼を紹介するところが票を獲得した理由だと思います。インタビューの内容を的確にまとめていたところが好印象でした。
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最優秀プレゼンテーション賞SIT(6票)
最優秀プレゼンテーション賞は票が割れました。それほど学生のプレゼンが良かった証拠でしょう。その中で、僅差ながら一位を獲得したのは、SITです。整理されたポスターを自信をもってプレゼンしていた姿が印象的でした。内容を自分の言葉でいかに伝えるか。簡単そうに見えて難しいものです。そこをしっかりできていたことが、SITが選ばれた理由だと思います。
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これまでの授業紹介にありますように、専門科目が充実しているだけでなく、教養科目も学科の特色を踏まえて創意工夫を重ねています。
関心を持ったことに対して、調べ、調査し、それを発表する。この一連の過程は人間科学科の学びの中でも重要なものです。教養として学んだ内容を、専門科目を修得していくことで、より一層専門的に深化していきます。

(文責:谷田林士)

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