学部・大学院FACULTY TAISHO
宗学コース
【豊山研究室だより】ご詠歌ゼミ
今年度4月よりご詠歌のゼミがはじまりました。ご詠歌とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌にして、それに旋律・曲をつけてお唱えするものです。四国八十八カ所をはじめ多くの霊場寺院には必ずと言っていいほど、その寺院のご詠歌があります。そして各宗派、さまざまなご詠歌の組織をもっており、豊山派においても豊山大師講というご詠歌の組織を有して、ご詠歌は盛んに行われています。この度、豊山派宗務所教化部のご後援もあり、大正大学の学生さんを対象にご詠歌のゼミを月2回のペースで行っていくことになりました。そのゼミの様子を今回紹介したいと思います。
今回、このゼミを開催するにあたり、4月当初のガイダンスの時にゼミの紹介のため一日中大学にきて戴いていた教化部の清水法誉課長です。ゼミ初回にもきて戴きました。
さて、講師のご紹介でですが、豊山派でご詠歌をされている方でこの先生のお名前を知らない方はなく、また多くの本も出版されています、名取芳彦先生です。先生は、江戸川区鹿骨 元結不動密蔵院住職であられ、豊山派布教研究所研究員・豊山派の布教誌『光明』編集委員、そしてご詠歌の豊山流大師講では詠匠というお立場の先生です。ご詠歌だけではなく、布教にもたけた先生です。その先生が直に教えてくれるということもあって、ゼミの教室となった豊山派の勤行室は学生さんで一杯でした。
名取先生はいつものようにバイタリティーあふれるお話を戴き、学生諸君は興味深く、なおかつ圧倒されていたかもしれません。
そして、名取先生のアシスタントをして下さるのが、藤田愛明先生です。藤田先生は豊山大師講で詠秀というお立場の先生です。
今回、大正大学の卒業生でもあられる宗務所教化部の岩脇部長、清水課長のご尽力をもちまして、講師に名取先生と藤田先生をお迎えして、ご詠歌のゼミを開催することができましたことは本当に喜ばしいことであり、宗派のご配慮に深く感謝いたします。学生諸君には、ご詠歌だけではなく、名取先生・藤田先生からさまざまなものを学んで戴ければと思っております。
豊山研究室・特任准教授 堀内規之 記
写真撮影 豊山研究室副手 石井正稔