学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

日本史コース

講義紹介 学芸員資格取得に向けて「博物館実習Ⅱ」

  「“学芸員”という資格に興味があるけれど、実際にどのような授業をしているのかわからない」「大学で資格取得ってどういうこと?」

その疑問にお答えすべく、今回は学芸員資格に関係する実際の授業をお伝えします!

 

 

専用カリキュラム

 大正大学で各資格を取得するためには、まず申請を行い事前のガイダンスを受けて、そこで必修となる授業紹介や必要経費の説明がなされます。

 

 授業については、2年生から参加することができます。今回はいよいよ大詰めとなる4年生の必修科目、『博物館実習Ⅱ』を紹介します!

この授業では、特別講師として「美術品の専門輸送」を手がける日本通運株式会社様をお招きし、基礎と実践の2回にわけて講習していただきました。最前線の現場の技術を、間近で学ぶことのできる貴重な時間となりました。

 

           

   (スライドを使った座学から)                 (プロの技術を間近で学べます)

 

 

[基礎編]

基礎の基礎を学びます。運送に使われる資材の名前や道具の使い分け、服装、立居振舞など、日ごろ気をつけているポイントをこと細かに説明してくださいました。また、実際の梱包に使われている素材を使って、一人一人が緩衝材を手作りしました。

 

          

(一人一枚薄葉紙(うすようし)を使って制作)                (柔軟性や手触りも自分の手で体感します)

 

 

[実践編]

 基礎編で作成した緩衝材を使い、実際にモノを梱包する実技です。陶器の壺や茶碗など、タイプの違うモノを開封から再梱包まで緊張感をもって挑みました。

最後に、梱包を行う現場の日本通運様と学芸員役の担当教員との実演を見学し、学芸員がなぜ梱包や運送方法を知っておくべきなのか、学生は頷きながらしっかりと聞いていました。

質疑応答では、積極的に質問するなど、学生の熱意が感じられました。

 

               

       (ワレモノ注意)                                       (風呂敷を使って桐の箱を包む)

 

 

学生からは「意外と難しいところもあったけど楽しかった」「話が面白く手つきがその道の人、さすがプロだと思った」「梱包も開封も緊張で汗をかいたが楽しかった」「卒論で仏像を扱うのでとてもよい勉強になった」など、期待感あふれる感想になりました。

 今後は実際の館園での実習も予定されています。資格取得に向けてより一層新たな視点や考えを取り込み、励んで欲しいと思います。

 

 実際の学芸員課程を行った学生のレポートについてはこちらからどうぞ!

学芸員課程年報『けやき』 | 大正大学 (tais.ac.jp)
GO TOP