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日本文学科
【日本文学科授業紹介】ゼミ合宿のご紹介【平安朝文学ゼミ・京都編3日目】
引き続き、日本文学科のゼミ合宿の中から、古田正幸先生の平安朝文学ゼミの合宿について報告します。大正大学が京都エリアに新しく作ったエリアキャンパス「大正大学京都アカデミア」も活用してのゼミ合宿とのこと、ぜひご一読いただければと思います。 3日目は、主に鴨川周辺の踏査を行いました。以下、学生の皆さんや同行者が撮影した写真のうち、あまり学外の方が大きく写り込んでいないものを中心に、見学先を簡単にご紹介します。 |
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知恩院の三門前の階段(4年生・Tさん撮影)。3日目は朝から雨予報でしたが、何とか曇り空のもとでスタートです。 知恩院・大師御廟。なかなかの急勾配でしたが、無事にお参りできました。 六道珍皇寺門前・六道の辻の碑(3年生・Oさん撮影)。ご住職に堂内をご案内いただきました。 京都御所(3年生・Mさん撮影)。だんだん雲行きが怪しくなってきました。 京都御苑の様子(4年生・Kさん撮影)。どことなく猫もみやび……? 土御門第跡。大河ドラマ『光る君へ』でも主たる舞台になりそうですね。 染殿井。藤原良房の旧邸で、古田先生によると『伊勢物語』にも関係がある場所とのことです。 午後は廬山寺前に集合です。 |
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最後に見学後の学生さんの事後学習から、見学してわかったことの抜粋です。 ・知恩院は「厳粛な中にもおおらかな雰囲気」とホームページ内でも表現されていたが、実際に見学したことで。この表現はぴったりだったと感じた。本堂の御影堂では、知恩院を見学した2月15日には、お釈迦様が亡くなった日に行われる法要である涅槃会が行われていた。お経を聞きながら建物を見学すると、どんどん心が洗われるような感覚があった。 ・六道珍皇寺では本堂を見学し、ご住職さんから解説をいただいた。展示されていた絵からも六道参りが古くから京都の人々に大事にされている習慣であることが分かった。絵の中では、主に上流階級にいる人が境内に入り参拝している様子があったが、現代においては人気漫画の影響もあり、階級関係なく京都以外の地域からの参拝者も増えているそうだ。伝統的なしきたりとしての姿を残しつつ、多くの人々から親しまれていることが伝わってきた。 ・現在の京都御所は1855年に建造されたものである。そのなかで、公的儀式の場であった紫宸殿、その紫宸殿の正面にある承明門、天皇の日常の御殿であった清涼殿などの一郭は平安時代の形式で建てられている。清涼殿は正面から近づくことはできなかったが、遠くからでも首を動かして見渡さなければならないほどの大きな建物であることがわかった。白砂の南庭も広く、清涼殿と南庭を囲う朱色の柱と白壁で構成された回廊の外側を歩くにも数分を要した。儀式の際には、この南庭に皇族や殿上人、諸大臣等が並んだという。文字で読んだだけでは、どれくらいの規模であったのかあまりうまく想像できなかったが、実際の広さを見て、かなり盛大な儀式もできただろうと思った。 |
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以上、平安朝文学ゼミの合宿3日目の様子でした。今回の合宿の探訪先は、ゼミ生が選んだものが中心だそうです。各自が自分の勉強や研究のテーマにあわせて見学したいところを選んだだけあって、事前学習も事後学習も含めて、充実したものになったようです。これからも自分の興味や関心を大事にしつつ、大学での日本文学科でしか学べない調査方法を用いて色々と考えていってほしいですね。 低学年の皆さんや受験生の皆さんも、ぜひ自分が探究したいことや、大学の先生と一緒に体験してみたいことを考えてみてください。 引き続き日本文学科公式SNSアカウントにおいても情報発信をしていますので、良かったらフォローや拡散のほど、よろしくお願いします。 |
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大正大学文学部 日本文学科 |