学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

公共政策学科

労働政策基礎論はどんな授業?(塚﨑先生より)

 労働政策基礎論では、働くことに関わる様々な課題を取り上げています。例えば、「人材育成やキャリア形成についてどのような政策が講じられているのか」、「ワークライフバランスについての希望と現実にはどのぐらいギャップがあり、そのギャップを埋めるためにどのような政策が行われているのか」、「労働条件の確保についての政策はどのように変遷して、現在どのような政策が実施されているのか」、「テレワークや副業といった働き方についての政策や今後の課題は何か」、「外国人の就労について、現状や最近の政策動向はどうなっているのか」等について、毎回焦点を当てて授業を行っています。

 新聞記事等も活用して、働くことに関わる現状、講じられている政策、今後の課題等について学び、考えることを通じ、公共政策がどのように立案され、実施されているのかについて理解し、説明し、分析・考察する力を養うことを目指しています。加えて、授業を通して、働くことに関する正しい知識や情報を身につけてもらえればと考えています。

 毎回の授業の終わりに、質問や授業を受けて考えたことを書いて提出してもらっています。アルバイト等身近な経験に即した質問、これからの職業生活を念頭に置いた質問、授業で受けて新たに気づいたこと、これからこうしようと考えたこと等、毎回沢山の質問やコメントが出てきます。質問については、質問をした人だけでなく、他の受講生も関心があることが多いので、次の授業の初めに答えるようにしています。

 期末には、労働政策に関連するテーマのうち、各自が関心のあるテーマについて、最終レポートの提出を課しています。今年度の授業の最終レポートで、多くの受講生が取り上げたテーマは、ワークライフバランス、外国人労働者、ブラック企業、テレワークでした。

 アメリカの心理学者、ドナルド・E・スーパー氏は、人生の様々な局面、そして様々な場での役割を組み合わせて多様なキャリアが積み重なっていく様子を虹にたとえた、「ライフキャリアレインボー」を提唱しました。一人ひとりの思い描き、創り出すライフキャリア、職業キャリアは、その人ならではユニークな色に染まっているものです。その人ならではの色に染められた、彩り豊かなライフキャリア、職業キャリアを歩んでいくことに少しでも役に立つ授業にしていけたらと思っています。

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