学部・大学院FACULTY TAISHO
CATEGORY
社会福祉学科
4年生が語る、オープンキャンパス「模擬講義」の活かし方
ソーシャルワークコースでは、7月31日(日曜)のオープンキャンパスで、「ソーシャルワーカーのコミュニケーションの技術を学ぼう」というテーマで、模擬講義を行いました。
ソーシャルワーカーは、様々な問題を抱えている人の相談に応じ、助言・指導をします。そして相談を受ける時には、直接対面して話し合う、面接の形をとることが多くなりますが、その際、とても重要になるのが、適切なコミュニケーションをとるための技術です。具体的には、相談者が話したいことを話せるタイミングを「待つ」、相談者が話している内容について十分に理解できるように集中して「聴く」、また相談者から聞いたことや相談者の感情について理解したことを伝える「反射」などです。
模擬講義では、このような技術について説明をした後、実際に参加者に2人1組になって、ロールプレイをしてもらいました。「ロールプレイをやります」と伝えると、最初は皆さん少し戸惑いますが、「実際の授業でどのようなことをやるのかよく分かった」と、なかなか好評価を頂いています。
このような内容は、模擬講義のためだけに用意されているのではなく、実際の授業でも行っているものです。
ここでは、ソーシャルワークコース4年生の小林恵さんに、このような授業を受けることの意味や効果について語ってもらいました。
「ソーシャルワークコースの授業では、模擬授業でやっているような、社会福祉の援助技術に関する授業が用意されています。面接のロールプレイをしたり、実際の援助事例に基づいた援助方法の検討を行ったりしています」
「社会福祉施設での実習の際、ソーシャルワーカーのコミュニケーション技法の中で大事だとされている『待つ』ということが一番大変でした。沈黙が怖くて、つい相手より先に話してしまったりしましたが、大学に戻ってきて改めて振り返りをすると、沈黙の後に何か話してくれたのではないかと思ったりしました。
実習前や実習後に大学で、社会福祉援助技術の授業を受けることで、実習中はなかなか気づけない、『相手のペースといいながら、自分の知りたいことを聞いてしまう』という自分自身の傾向に気付け、『利用者主体の意味を考える』ための時間をつくることができます」
「私は、既に社会福祉施設への就職が決まっていますが、ロールプレイをしたり、事例に触れながら理論や技術を学んだ上で実習に行き、また実習から戻ってきて、理論や技術が実際に使えたかどうかを振り返るということを繰り返してきているので、現場に出ていく不安はありません」
「大正大学のソーシャルワークコースは、少人数制なので、授業中や授業外の時間でも、先生達に気軽に質問ができる環境も私にとっては良かったと思います」
(文責:長倉真寿美)