学部・大学院FACULTY TAISHO
社会福祉学科
100年福祉-9 社会福祉特講Ⅲ ~ある日の「シャトルカード 」~
大正大学では、社会福祉士・精神保健福祉士の受験対策のため独自に「社会福祉特講」、通称「特講」を開講しています。
4年生の「特講Ⅲ」では、一人ひとりの学びのために、毎時間、教員との間でカードのやり取りをしています。このカードは通称「シャトルカード」といい、学生は、何を書いても良いことになっています。発見したこと、質問、思い出したこと、決意、時にはこれからの不安や授業への不満、そして体調などなど…何でもかまいません。担当教員は、毎時間後、全員のカードに短い(時には長い)返信を書きます。シャトルカードに質問が書かれていたときには、次の授業はその質問への回答から始まります。学生が疑問に思ったこと、それ以上に大事な教材はありませんから。
4月末の介護保険制度の学習では、学生の提案により、介護保険を利用したい高齢者役と地域包括支援センターの職員役に分かれて、2人一組でロールプレイをしました。利用希望者に介護保険制度について説明することで、介護保険制度について理解を深めよう、という試みです。
さて、特講Ⅲの履修生はこの授業を通してしっかり学べたでしょうか?
この日のシャトルカードから2つ紹介します。(ブログ掲載にあたっては学生から了解をいただきました。2人とも協力ありがとう!)
Aさん:「今日の2人でサービスを受けたい人役と包括の人役でやるのは楽しかったし、説明することは記憶に残るので、ロープレみたいなのはまたやりたいな、と思いました」
Bさん:「こんにちは。今日の障害者絡みで1つ。最近の帰りの電車の中でヘルプマークをつけた人を見つけました。駅のお手洗いとかで広告?よく見かけますが、知ってる人少ないですよね。知り合いに持ってる人がよくいるので広まってほしいなと思います。こんなシャトルカードで良いんですかね?」
はい。良いんですよ。授業の感想も、個人的な思いもどうぞ聞かせてください。一人ひとりの受験勉強の伴走をする、それが特講の授業ですから。
(文責:田幡恵子)