学部・大学院FACULTY TAISHO
CATEGORY
社会福祉学科
100年福祉-20 伝統への熱量
100年福祉の8番目のブログで、吉田久一先生に少し触れさせていただきました。吉田先生について、専門外の私が説明するのもおこがましいのですが、歴史研究の分野で多大な功績を残された大正大学出身の研究者です。
年表作りの過程で、吉田先生が手書きで書かれた、「矢吹慶輝博士社会事業関係年譜」を核となる資料の一つとして使わせていただいてます。発行は大正大学社会事業研究室になっており、代表者は長谷川良信先生です。
この年譜の最後には、「故先生が最も愛された研究室員一同謹んで恩師の三回忌にこの年譜を捧げる次第でございます(三回忌を前にして、吉田久一記す)」とあります。
ここから、研究室員同士の暖かく、そして強いつながり、矢吹先生、そして歴史研究への敬意がよく伝わってきます。それは、終わりにで書かれている吉田先生の文章、そして、手書きで丁寧に書かれた年表からも強く裏付けられます。
先人を、またその実践を丁寧に検討し、そこに敬意を払い、それをつないでいこうとする、歴史研究者、そして伝統をつなごうとする強い熱量に感動を覚えます。
今回作っている年表は、本学の教員OGである柏木美和子先生とともに作っています。2人とも、歴史研究が専門ではないため、内容は不十分かもしれません。しかし、先人達の資料をみると、その熱量にあてられて頑張らねばと2人でその都度話しています。
長谷川先生と吉田先生が年譜を作っていた作業、見てみたいなあ(参加する勇気はないのでとおくから・・・)。
(文責:新保 祐光)