学部・大学院FACULTY TAISHO
哲学・宗教文化コース
哲学・宗教文化コース授業紹介②
哲学・宗教文化コースの授業はどのようにして行われているのか。第二回目の今回は、人文基礎ゼミナールⅣの授業の様子をご紹介いたします。
人文基礎ゼミナールⅣの概要は、前回紹介した人文基礎ゼミナールⅢと変わりません。同様に、ひとりひとりが興味のあるテーマを調べて発表します。
人文基礎ゼミナールⅢは、宗教学と西洋哲学を学びますが、人文基礎ゼミナールⅣでは、宗教史学と東洋哲学を学びます。
私が取材した7月13日の発表タイトルは以下の通りです。
「中国と桃について」「中国の占星術」「二・二六事件と北一輝の関係性について」
どの発表も、今後、研究を発展させていく余地のある興味深いものでした。
以下、簡単に発表内容を紹介いたします。
授業風景①
◆「中国と桃について」
本発表では、中国、日本、西洋における文学作品のなかで、桃がどのように描かれているのかを比較し、その背景にある文化の違いの考察を試みていました。
◆「中国の占星術」
惑星や星座の位置と、それに対応する五行説に注目して、中国における星(占星術)と支配者の密接な関係と、政治思想の関連の検討を試みていました。
授業風景②
◆「二・二六事件と北一輝の関係性について」
1936年に日本陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが起こしたクーデターである二・二六事件がなぜ起こったのか。その原因を、事件を起こした青年将校たちを扇動したとされ逮捕、処刑された北一輝の思想に求め、北一輝という人物を通して、二・二六事件がどのような事件だったのかを検討していました。
質疑応答の様子
この日も質疑応答が盛り上がり、活発な議論がなされていました。
一見、宗教や哲学とは関係がなさそうに思われるテーマでも、見方を変えることで、今まで論じられてこなかった問題点が浮かび上がってくることがあります。
先生からコメントをいただきます
議論をすることで、様々な気付きを得ることができると同時に、先生方からのコメントにより、自分で調べたことの理解がより深まります。
このように、授業を通して相互に刺激を受け、切磋琢磨できる土壌があることは、哲学・宗教文化コースの魅力の一つです。
最後になりますが、大正大学では7月24日にオープンキャンパスを開催します。
みなさまと哲学や宗教文化について議論できることを楽しみにお待ちしております。
(文責 人文学科副手)