学部・大学院

「学び」と「実践」を通じた人材育成

社会福祉学専攻

【社会福祉学専攻教員 Episode5】(宮崎牧子先生)

  大学院の科目としては、高齢者福祉研究を担当しております、宮崎牧子です。その領域の中で焦点をあてている研究テーマは、高齢期の住まいです。高齢者が、安全・安心して生活を送ることのできる住まいのあり方です。わが国では、特に介護が必要になった際に、安心して住み続けることができる権利が保障されていないため、その時の住まいのあり方について、追究しております。

  近年では、地域包括ケアシステムの5つの視点に、「住まい」が位置づけられ、多くの人々にも、関心がもたれるようになったのではと思っております。

  わが国の高齢期の住まいは、4つ分類できると考えております。①長らく住んでいる家にずっと住み続ける、②高齢期になり移り住む(広さ、駅、医療・福祉サービスの状況、家族などとの関係など)、③ケア付きの集合住宅、④社会福祉施設 です。

  どれが、一番良いということではなく、まずは、高齢者が自分自身の終末期をどのように考えるのかとの関係が重要だろうと思います。したがって、高齢期の住まいのあり方の選択肢が増えることが必要と考えます。さらに、家族のあるなし、家族の介護力のあるなし、所得の多寡にかかわらず、医療・福祉サービス質・量・種類との関係、日常生活圏域における買い物をする店や居場所の確保など、様々な側面も含めて、検討していかなければなりません。

  超高齢社会にあって、検討が求められる研究テーマです。ぜひ、こういった研究テーマに関心のある方、一緒に研究してみませんか。

 

 つぎの【社会福祉学専攻教員 Episode6は、金潔先生になります。

 

                                                           (文責   宮崎牧子 )

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